院長の独り言

2018.03.02更新

私がコーヌスクローネデンチャーに出会ったのは今から30年ほど前、当時の新潟大学歯学部の補綴学教室の教授から教わったのが始まりでした。学生時代に少しだけ学びましたがほとんどさわりだけでまた知識もさほどなかったためあまり興味もわきませんでした。
しかし、教授から教わったコーヌス義歯は私に強烈なインパクトを与えました。この部分義歯こそ最高の機能を備えた義歯であると確信しました。
今日は私が初めてコーヌス義歯を手掛けた症例についてお話します。
その方は年齢60才位の男性で上顎全てに固定式の補綴物(ブリッジ)が装着されていましたが、残念ながら歯周病が進み保存できる歯は左右の犬歯2本のみとなりました。
即ちいきなり総義歯に近い部分床義歯をお口のなかに装着することとなりました。
私は残された2本の歯を出来るだけ長持ちさせ、しかも装着感、機能性に優れているコーヌス義歯のことを説明して、装着することをお勧めし、患者さんの了承のもと治療を進め、コーヌス義歯を装着しました。適合も咬合関係もよく、自分でも納得できる義歯が装着できたと喜んでいましたが、しかし、残念ながらその患者さんは「痛くはないが気持ちが悪い、舌の力で外れる」など中々コーヌス義歯になじみませんでした。装着して1年ほど経過しましたがやはりその患者さんは作成した義歯に満足されませんでした。但し作成した義歯は毎日装着され痛みもなく食事もされていました。大学の教授にも相談し、「多分いきなり大きな義歯がお口の中に装着されて義歯に対して拒絶反応が出ている。」と考えられるとのこと、私は、考え抜いた挙句、その患者さんに「一度保険の義歯を作成して装着して頂き、コーヌス義歯と比べて頂けないか。」とご提案したところ了承して頂き、保険で新しい義歯を作成して装着して頂きました。どの様なコメントを頂けるかドキドキしながら次回の来院をお待ちして、いよいよ感想をお聞かせいただく日が来ました。「○○さんいかがでしたか新しく作成した保険の義歯の装着感は?」
「先生、この義歯全然あかんわ、前の義歯は痛くなくなんでも咬めたのに新しいこの義歯は大きくて分厚くて違和感があり硬いものが咬まれない。やっぱり前の義歯がええわ。
前の義歯で当分様子見てみるわ。」とのこととなりました。その後その患者さんは半年に一回検診に来られ、「段々となじんできて痛くなくなんでも咬めている。」とのこと。しかもコーヌス義歯を希望する患者さんや奥様まで紹介して頂けるようになりました。

投稿者: 大阪アンチエイジング入れ歯センター

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